沖田の全英、ここに終わる!?
「模倣のゴルフは、絶えず私の後を追う事を意味する」
単独首位に立つリックは、
惜しげもなくリンクスで編み出したショットを沖田に見せつける。
沖田はすぐさまその球を模倣し、食らいついていく。
両者が繰り出すプレーに、緊張を解く隙などない。
不安定な風が吹く7番ホール。
キャディ笠崎の反対を押し切り、沖田はドライバーでティショットを放つ。
沖田自身でさえも気づかぬまま、
少しずつ歯車が狂いはじめていた……
【編集担当からのおすすめ情報】
その時は突然やってきました……
64年ぶりとなるスコットランド人の優勝を期待されるリックと、
7年ぶりに復活を遂げた沖田が死闘を繰り広げる中、
沖田が30センチのパットを外してしまいます。
単独首位リックの背中が見えはじめた瞬間につまずいた沖田は、この後に気を取り直すことができるでしょうか。それとも……
片時も目を離せない試合が続きます!!
ROUND.1 端に立てる者・・5
ROUND.2 喧嘩球・・27
ROUND.3 止まらぬ向上心・・49
ROUND.4 ミスリード・・71
ROUND.5 分かれ目・・93
ROUND.6 救世主・・115
ROUND.7 誤想・・137
ROUND.8 綻びる顔・・159
ROUND.9 感情の渦・・181